プラモデルとフィギュア製作の難しさの比較と組立手順
プラモデルとフィギュアは一見同じように感じられますが、実際は大きく異なります。
比較対象はいくつかありますが、中でも大きなポイントとして挙げられるのが素材です。
プラモデルは文字通りパーツにプラスチックを採用しているのに対して、フィギュアは粘土やポリエステルが使われています。
粘土やポリエステルは素材が柔らかく、完成後にポーズを変更するなど自分なりの楽しみ方ができるのが魅力です。
パーツを組み合わせるという点はどちらも同じですが、構造がシンプルなフィギュアの方が組立の難易度が低く初心者向きと言われています。

とはいえ、いくら初心者向きといっても何も考えずに製作していればイメージ通りに作ることはできません。必要な道具を揃えて正しい手順を守ることが基本と言えます。
フィギュア製作で最初に行う作業がパーツの確認です。
箱から中身を全て取り出したら、一度作業台の上に説明書に記載されている通りに並べます。
パーツの欠品がないかチェックしながら完成時のイメージを膨らませたら、次に行うのが離型剤の除去です。
離型剤とは金型から中身をスムーズに取り出すために使われる油で、大量生産されているフィギュアの大半に塗布されています。
中性洗剤の入った水やお湯に漬ければ簡単に剥離させることは可能です。
事前の準備が終わったら組立作業に入ります。
組立は説明書に記載されている通りに順番にパーツを組み合わせていくだけですが、繋ぎ目に塗る接着剤は一度くっつくと簡単に剝がせません。
力任せに剥がすとパーツが破損してしまうので、腕や足の向きなど注意深く確認しておく必要があります。
細部にまでこだわる人は、接着前にバリと呼ばれる不要な部分を取り除いておくことが大切です。フィギュアは大きくあらかじめ塗装されている物と、自分でする2種類あります。
セルフ塗装は自分だけのオリジナルを作れるのがメリットですが、高い技術と経験がないと市販品のような出来にするのは難しいのが実情です。
綺麗に仕上げる自信がない人は塗装済みから始める方が無難です。